熊野古道、ツヅラト峠

ツヅラト峠コース

約９ｋｍー３時間３０分
熊野の海を望む紀州への玄関口

　かって伊勢の国と紀伊の国の分かれ目であった峠。
　熊野へ向かう旅人は、この峠に立ってはじめて熊野の海を目にした。

　　ツヅラトとは九十九折のこと。峠を越えた紀伊長島側へは、急カーブを繰り返しながら麓の志子へと下る。
　旧街道は赤羽川伝いに進み、旅人たちは中桐の導き観音に詣でてから熊野をめざした。

アプローチ

ＪＲ梅ヶ谷駅から大内山川に沿って山手に進み、栃古の集落を左へ折れると、やがて道は二手に分かれる。左手の未舗装路が登り口で「旧熊野街道ツヅラト峠登り口」と刻まれた道標が建っている。

行ってきました

　2001年７月２０日ツヅラトへ行って来ました。天気は晴天。長島駅まで車で行き、汽車に乗って梅ヶ谷へ。
　梅ヶ谷から峠まで３.５ｋｍとなっていたが、ほとんどがアスファルト道路。登り口から峠までは１ｋｍ位しかない感じ。

　峠から見える海はまだかなり遠い。でも何日間も山中を歩いてきた旅人には、眼下の海を見てやっと熊野に着いたという実感がわきあがってきたのであろう。
多くの和歌が詠まれている。

　　下りはやや急坂。でも距離は短い。志子へ下りてからのアスファルト道がまた長かった。
赤羽川でたくさんの人が泳いでいた。そうだ、今日は海の日だ。泳ぎに行くべきだった。

院長の部屋